英名二十八衆句/高倉屋助七

ウキヨラボ

【浮世絵⇒新版画⇔創作版画】

浮世絵版画は明治期に入り西洋アートの概念、また出版印刷技術の更新を経て、浮世絵の分業製作体制を残す新版画と、西洋アートの流れを汲み自刻自画自摺を是とする創作版画に二分されました。

今回の作品は現代の浮世絵新版画を製作するというプロジェクトの一環で、伝統木版の摺師と共同で制作し、浮世絵技術が最高峰に発達した幕末明治期の浮世絵を復刻しました。

モチーフは最後の浮世絵師と呼ばれた月岡芳年。血まみれ芳年とも呼ばれ、太平の続いた江戸から黒船来航を得て戦乱の時代へと突き進んで行った江戸を映す一枚を選びました。復刻を試みることにより浮世絵から継承された技術を学び考え、現代シリーズを生み出す基礎とします。

月岡芳年筆
247×360(mm) 水性多色木版(和紙:越前生漉奉書)
大判錦絵
慶応2年(1867)錦盛堂版

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