春の三四郎池/東京春夏秋冬

ウキヨラボ

―東京春夏秋冬―


「東京春夏秋冬」と題して、浮世絵や新版画が得意とする季節ごとの情緒を引き出してみたいと考えました。 第一作目の春は、渡り鳥である都鳥の旅立ちを絵にしています。今の時代の空気感と重ね合わせ、雨霧で先が霞んで見えない中でも軽やかに飛び出していく姿を希望を込めて描きました。 三四郎池(正式名/育徳園心字池)は、夏目漱石の小説からその名を呼ばれるようになりました。東京の中心とは思えない静けさで江戸からの面影を残す場所として、漱石がこよなく愛した場所です。日本人にとっての原風景と言えるかもしれません。
――つちもちしんじ

中版錦絵
水性多色木版(和紙:越前生漉奉書)

・イメージサイズ
255×255mm

絵師:つちもちしんじ
製版:柏木隆志
摺り:柏木隆志

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